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2000年03月12日

宮川解禁 第2週目

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「おいおい、なんか周りの木とか屋根が白ないか?」
「ほんまや!雪やんか!」
午前5時半に宮川沿いの道に入り、雨の中車を走らせて行くと周りの景色が雪に変わり始めた。
「雪景色の宮川なんて始めてやで」
「タイヤ交換するの面倒くさい言うて、スタッドレス履きっぱなしにしといて良かったのー」
余計なツッコミを入れるのは友人の山猿1号。
彼は何故か突然、渓流のルアーに目覚めました。
とは言え、今回が渓流ルアーデビュー戦。急遽タックルを一式揃えてきたのでした。
大丈夫かいな…

途中で山猿1号の年券を購入して目的地に向けて山道を走ること30分。
目的の場所で車を停めて入渓の準備にとりかかっていると、おもむろに腰にビクを付け始める山猿1号。
「ちょっとまてまて、なんやそれは」
「これにジュースを入れて冷やして持って行くのです。けっして魚を入れてくるわけではありません」
嘘ばればれ…
だいいち、ジュースなんて入ってないやん!
嘆かわしいなぁ…

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そんなこんなで川を目指してダラダラと歩くこと15分。
難関の50m斜面下りを降りて、さらにダラダラと歩くこと15分。
やっとこさ釣り場に到着です。
すると正面の山がすごいことに…
うーん、すごい雪だぜ…
向かい風が冷たすぎ。

さて、山猿1号君の渓流ルアー第1投です。
問題なし。
狙った所にバシバシ投げ込んで行きます。さすがバスで鍛えてるだけありますなー
でも魚はいっこうに釣れません。

次に大きなプールでフルキャスト。
「バシッ!」
ロッドの先が地面にヒット!
渓流用ルアーロッドは異常に柔らかいので、バス釣りの時のつもりでフルキャストすると反動でロッドが地面などに接触します。
結局彼はこの後も岩や地面にたびたびロッドをぶつけてました。
そして、後々これが大変な結果を生むことに…

結局彼はこの谷で魚を釣ることは出来ませんでした。
4時間ほど谷を登った所で他の谷へ移動することにしました。

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当然のごとく、行きに50mの斜面を下ったんだから、帰りはそこを登らなきゃいけません。
ヒーヒー言いながらそこを登って行くと途中で山猿1号が転倒。
「こけたー」(言われんでも見たら分かるわ)
右腕を強打してしばらく悶絶してました。そしてちょっと泣いてました。
その後、場所移動して本流へ行くことに…
やはり本流と言えばルアーの出番です。
ここは山猿1号君に活躍してもらいましょう。
がしかし、ルアーをキャストすると同時に、継ぎ竿の1本目が抜けて飛んでいきました。
ラインは切れてなかったので、そのままリールを巻いてきたら無事回収。
よかったよかったと言っていたのですが、よく見てみるとトップガイドが折れとる…
笑っちゃってごめんね。
多分、朝入った支流で地面にガンガンぶつけたときにヒビでも入ったんだろうね。
山猿1号のおニューのロッドはたった1日の命でした。

時間も時間と言うことで、これで釣りは終了。

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僕は何とか2匹釣れました。
魚自体は10回ぐらいアタックしてきたんだけどね…
どうやら、重傷の何かにはまり込んでいるようです。

ヒットパターンは、CDCカディスの#18
ハッチは#20ぐらいのユスリカかな。
ライズはボチボチ。
本流の方でのハッチは#16~#14ぐらいのガガンボ。
ライズは皆無でした。

本流は午後から入ったので午前の釣り客に釣られた後って事で…
ライズのデータは参考になりませんな。

全体的にまだまだ水温が低めなので、太陽が出て2時間後ぐらいからハッチが始まります。
(大体8時~9時ごろ)
それにあわせてライズもボチボチと言ったところでしょうか。
4月に入るまでは水面はちょっときびしそうですな。


帰り道…
「このロッド、バスにも使えるよな」
「やらかい(柔らかい)で面白いかもな。ってあんたもう渓流のルアー嫌になったんか!」
「渓流でルアー投げても全然面白無いわ。釣りしとるって気がせんわ」
「あんた1匹も釣らん内からようそんな事言うな…」

帰りはいつものごとく「あじへい」で隣の席のキムチまで奪ってきて食べましたとさ。
めでたしめでたし。