やっと行くことが出来た熊野の渓です。
案内役の渓水さんも年に1度しか入らない秘密の谷でした。
この谷は放流活動が一切行われて無いそうで、完全天然のアマゴが繁殖する貴重な谷です。
朱点がほとんど無くパーマークが丸いアマゴが特徴的。
この特徴は宮川の源流部のアマゴにもたまに見られることがあります。川はつながってなくとも、山がつながってると魚の形は似てくるんですかね。
緑のトンネルが長い区間続くロケーションのいい谷です。
案内役の渓水さん。
秘密の谷は予想以上でした。
結構人の入る谷だと思ってたけど、これが予想以上に人の入った形跡の無い谷で、フライを流す場所ほとんどでアマゴが出ました。
さすがアニキ。ええ谷知ってます。
やっぱアニキは僕らの中ではズッと尊敬できるアニキですわ。
(装備:熊よけ鈴)
奈良からやってきたTakahiroさん。
今年は体調不良で全然川を歩ける状態じゃなかったんですけど、今回のために毎日トレーニングを重ね、今回は最後まで不安無く歩ききってました。単なる運動不足なのね。
ちなみに渓水さんと、怪しい足跡見たって言うてたけどマジ?
僕は見てないから気にしてなかったけど、二人とも笛吹いたり鈴鳴らしたりと、かなり気にしてました。
恐るべし熊野ですな。
(装備:熊よけ笛 今回は爆竹無し^^;)
まだ支払いの終わってないゴアテックスウェーダーとシューズで歩きまくってる僕です。
歩き方に変な癖があるらしく、どんな靴はいても踵の外側から底が減って行っちゃうんですが、ウェーディングシューズもそうです。支払い終わる前から踵付近のフェルトが無くなりゴムまで行ってます。
1年で寿命じゃねーか…
今シーズンからカディス中心の釣りを捨てて(今更…)、ちょっぴり釣果アップしました。この日も絶好調な釣りっぷりと思ったら、みんな入れ食い状態だもんな…、結局川がいいだけか。
(装備:熊よけ鈴)
最後のポイントで、そこそこ大きななめ滝があって滝の落ち込みが大きなプールになっていました。
結構たくさんのアマゴの姿が確認できて、ライズも頻繁に起こってました。
飛んでたのはガガンボかな?
CDCのパターンを流すと20cmぐらいのアマゴが簡単に取れました。
リリースしたあと他にも泳いでるアマゴの姿を眺めてたら、滝の落ち込みで凄いライズ。
今まで見たことも無いサイズのアマゴが魚体丸ごと空中に出してジャンプしてました。
当然3人は熱くなって、フライをあれこれ流します。
どんなフライでも一発で食いそうな勢いなのに、真上を流しても無視。
流れてくる虫を、選んで食べてるようでした。
1人が流すとしばらく場所を休ませて、また次の人が流します。
その間もデカアマゴはライズを繰り返していました。
水中にはそいつのでっかい影が見えてて、みんな止めるに止められません。
2回目の僕の番がまわってくる前にTakahiroさんが一言
「オドリバエと違うか?」って… 確かにオドリバエの時期です。
で、僕は軽い気持ちでボックスからオドリバエのパターンを出してティペットに結びました。
1投目、無視。と言うか、流すラインが外れてた。
2投目、そいつの頭上を通過。でも無視。
コリャ違うねーと思ってたら、1mほど流れたところでアマゴが反転。
一気に追っかけてきて パクッ
アワセもきれいに決まって、フッキング。新品のティペットに変えてあったのでラインは大丈夫。
プールの流れが弱かった分あっけないほど簡単に寄ってきました。
大事に大事にやり取りしてタモ入れ成功。
この時、このポイントに来てから1時間が経過してました。
ネットに入ったアマゴは見事な魚体。
アゴも出てて、いかにも鱒って感じでした。
僕よりもみんなが「尺だ!」って熱くなってって、
でも僕は一人で「尺無いでしょ~」とか冷めてたりしてて、なんか面白かったです。
ちゃんと測る前にネットの中でスケール当ててみると29cmっぽい…
「29cmっぽいです~」とか言ったら、
「んなアホな!ちゃんと測りなおせ!」って二人がかりで計測。
でも、やっぱり29cmだったりするわけです。
まぁいいじゃないですか。
放流の無い源流で、いくつもの落ち込みや滝を越えた先に、これだけの魚が居るってのは凄い事です。
これで良しとしておきましょう。
と言うより、これで文句言ったらバチが当たりますな。
そんな感じで最高の谷でした。
入渓が7:00で谷を出たのが15:00だったかな。
ほとんどのポイントで魚の反応があって飽きるぐらいでした。
最近はこんな川は無くなりましたなぁ。
大事にしたい谷です。
素晴らしい谷を案内してくれた渓水さんにひたすら感謝ですな。